今年は映画の当たり年かも

休日に何も用事がないときは、
読書か映画、ときどき寄席に行くのが過ごし方。

とくに六本木ヒルズの映画館は
遅い時間でも映画を見られるし、
子供も少ないので、ひとりで映画を観るときは、
よく利用している。
家からそんなに遠くないのも理由のひとつ。

毎年、年間50本、映画館で映画を観ることを目標にしているのだけど、
今年は結構
いいペースかも。

そして、良い映画が多い。

人生はビギナーズ
「ザ・マペッツ」
幸せへのキセキ
「ドライヴ」
「星の旅人たち」
ドラゴン・タトゥーの女」…
ちょっと思いつくだけでも、こんなに。

特に「人生はビギナーズ」はすごいよかった。
人生ベスト10に入るくらい。

映画も本も落語も、
いろいろな人生を見せてくれる。
自分が経験したかもしれない別な人生。
世界は広く、たくさんのひとが、
たったひとつの自分の人生を抱えている。
私に似たひと、似てないひと。

週末のひそやかなトリップ。

まだまだ、いろいろな人生を見てみたい。

小さな誇り

めずらしく、
インタビューの仕事をした。

それも作家の方。

ちょっとどきどき。

twitterでその方の本がおもしろかったとつぶやいたのを、
知り合いの編集者がRTし、
その記事を読んだ別な編集の方と知り合ったのがきっかけ。

その編集の方とは、
一度、いっしょに食事をさせていただいたのだけど、
まさか仕事の話がくるとはという感じ。

まったく違う分野の編集さんだったから。

「あの本の感想を読んで、
ぜひインタビューをお願いしたいと思って」

嬉しいけど、
期待されていると思うと、ちょっと
プレッシャー。どきどき。
裏切っちゃいけない。
でも、そのひとが求めれるものを
ちゃんと出せるだろうか?

作家の方はとても気さくで話しやすく、
インタビューの内容も、
聞きたいことを聞けたと思う。
それでずいぶん救われた。

インタビューの記事は、
1600文字程度のそんなに長くない文章だったけれど、
言葉を選びながら書いた。

編集の方から、
「とてもわかりやすくて、ステキな文章でした」と
メールをいただき、ほっとした。

ちゃんと期待に応えられたかな? 

もう20年以上仕事をしていると、
自分が絶対無二の存在でないことはわかるし、
代わりのライターや編集者もたくさんいるけれど、
一瞬でもわたしを選んで良かったと、
誰かが思ってくれるのであれば、
そんな幸せなことはない。

それが小さな誇りとなって、
仕事を続けていけるのだと思う。

ゴールデン大阪

ゴールデンウイークの前半は大阪へ。

橋下市長の「文楽」への無理解にカチ〜んときたのもあり、
ちょうど友人誘われたのもあって、
文楽2日間に、あと劇団 新感線の公演をつけて、
さらに大阪で暮らすひとに会ったり、
食い倒れたりとなかなかハードでした。

大阪は、のぞみができてからは、
出張で行っても、日帰りばっかりだったので、
かなり久しぶり。

出張のときは新大阪に着いたら、
目的地に直行で、
さらに帰りも大抵がお茶1杯とか、
新幹線の中でお弁当とか、
そんな感じだったので、
ちゃんと街を歩くとか本当に久しぶりだった。

仕事を始めてすぐの頃は、
よく大阪で取材も。
かわいくて、おしゃれな女の子をみつけると
写真を撮らせてもらったり、
気になるお店をみつけると、
そのままアポなしで、取材と撮影、さらには貸し出しだしの
お願いをしたり。

まぁ、インターネットのない時代だったから、
アポなしも当たり前だったし、
まさに「お願いします!」と体当たりな感じだったなぁ。

商品をその場で借りて、
ホテルの部屋でカメラマンと物の切り抜きをとって、
翌朝返却とか。
借りるほうも借りるほうだけれど、
貸すほうも貸すほうだよなぁ〜なんて。

大らかな時代だったし、
怖いもの知らずの若者&ばか者だったということよね。

なんて話が脱線。

1日目は
朝8時台の新幹線で大阪へ。

前の日徹夜だったにもかかわらず、
今回は3人旅だったのもあって、
ほとんどおしゃべりしていた。

朝食はおにぎりと唐揚げ。



お昼に新大阪につく。
快晴。
地下鉄で移動して
心斎橋のホテルに。

以前、東京で働いていて、
今大阪にいる女の子に会う。
2歳になる男のコもいっしょ。

いっしょにお好み焼きを食べにいく。

すごく暑くて、
10分くらい外にいるだけで、
ぼぁ〜んとしてくる。

でも、ビールが美味しい。

お好み焼きのあとは、
シャンデリアがキラキラ輝く純喫茶。

プリンを食べる。
生クリームがすごい。

腹ごなしに歩いてホテルまで戻り、
ちょっと休憩。

うとうと寝ちゃいそうだったけれど、
シャワーを浴びて着替える。

梅田まで行って、
新感線のお芝居。
あまり舞台には興味がなかったのだけど、
チケットがとれたということで。
いそいそ。

合間にビーサンを買う。

殺陣も迫力があって、面白かったけれど、
う〜んと思うところもところどころ。
登場人物の誰にも共感できない…。
う〜ん。

お芝居が終わったら10時過ぎ。

大阪出身のひとに教えてもらった焼肉屋さんに行く。

美味しかったぁ。

腹ごなしにまた歩いてホテルに戻る。

ガリガリ君のアイスを買って、
ベッドで食べていたら、
そのまま寝てしまった。

朝、ベッドの横にアイスの棒が落ちていた。



2日目

ホテルのバイキングで朝食。
なぜかカレーとたこ焼きもあった。

今日も快晴。

万博記念公園に出かける。
さすが休日だけあって、
子供連れでいっぱいだった。


暑いのもあって、最初からソフトクリーム、
かき氷ととばす。


国立民族博物館(みんぱく)で、
「今 和次郎 採集講義〜考現学の今」を見る。
建築、服、化粧、そして割れた茶碗や、
自殺者のマップまで、ありとあらゆるものを記録し、
分類した和次郎先生。とってもおもしろかった。

でも、嘘みたいに空いていた。

公園内にバラ園があって、
ちょうど太陽の塔を後ろから見渡す感じの場所。

残念ながら、まだつぼみだったけれど、
色とりどりの花が咲いたら、
本当にきれいだろうなぁと思った。

万博公園をあとにして、
遅いお昼は串揚げ!

夕方から文楽を観るというのに、
ビールに、チューハイに飲む飲む。

日本橋まで戻って、
国立文楽劇場へ。

文楽専用の小屋があるのは大阪だけ。
できれば、その伝統を守って欲しいなと思う。
そのためには、地域の人から愛されるが大事なんだと思う。

橋下さんは、文楽がつまらなかったらしいけれど、
何を観たのかしら。

もちろん、つまらないというか、
寝ちゃうことも多い。
一段のうち、一回はこっくり、こっくりきている。
幕前には、ブラック系のガムは必須だし。

友人いわく浄瑠璃太夫の声には、
α波が出ているから寝ちゃうのだとか。

でも笑いもあるし、
衣装も舞台もきれいだし、
太夫の語りや三味線もそれぞれだし
見所はたくさんある。

それに人形であることを忘れてしまう、
人間っぽさはなんなのだろう。
勝手に動きたいのを、
無理に人形遣いが押さえているようにも見える。

観れば観るほど、聴けば聴くほど、
その世界に魅せられていく。

本日の演目は『加賀見山旧錦絵』

「又助住家の段」
落語でもそうなのだけど、
武士の忠臣の理不尽さは、
理解できない。

女房は身を売り、
子供は父親に殺されるって!

でも、そうやって突っ込みどころを
友達と話すのも文楽観劇の楽しみのひとつ。

「草履打の段」から、「奥庭の段」まで、
お局、岩藤さまのいじわるっぷりと
お初の熱さったら。
それにふたりともかなりの武闘派。

面白かった〜。

8時ぐらいに終わって、
夜はおでん。

ビールと焼酎。

帰りにイタリアン系のお店で、
少し飲む。

3日目

ホテルの朝ごはんはパスして、
茶店でサンドイッチとホットケーキ。
コーヒーが濃くて美味しかった。

再び文楽劇場へ。

道すがら、朝から飲んでいるおじさんがいたり、
なかなかにディープ。

演目は『祇園際礼信仰記』
三大姫と呼ばれる「雪姫」の物語。

縛られるお姫さまに桜。
いやぁ、いいものです(笑)

「寝ろ」と直接的に迫る悪役大膳もいいよなぁ。
慶寿院さまを助けるところは、
落語の「愛宕山」のようで、
おもわず笑ってしまった。

もう1本は『桂川連理柵』
文楽の話に出てくる男の人はほんとうにダメな人が多いのだけど、
その筆頭とも言えるのが、ここに出てくる長右衞門。

もう本当にダメ。

賢くて、いい女の女房お絹がいながらも、
14歳のお半(小悪魔)に言い寄られて、
手を出して妊娠させちゃう。
長右衞門38歳。さらに昔、芸子と心中未遂していて、
ひとりだけ生き残ったという過去もあり。
100両は遣い込んでいるし(理由はあるけれど)、
預かりの刀はすり替えられているし…。

で、あげくの果ては心中かよ〜!

と突っ込みどころは満載。
女房も養父もかわいそうすぎる。

でも、心中って概念、
日本だけなのかしら。

でも、死にいくふたりは、
酔っているかもしれないけれど…。

でもでも、楽しかった。

遅いお昼はうどん。
きざみで。
ちょっと天ぷらつまんで、
やっぱりビール。

雨が降ってきたので、
大阪まで異動したあとは伊勢丹をぶらり。

でも、そんなに心惹かれず、
結局新幹線の乗り場でお土産を物色。

時間があったので、
たこ焼きとねぎ焼き、そしてビール。

胃薬で締める。

新幹線の中では、うとうとしつつも、
そんなには眠れず。

本を3冊もバッグの中に入れてきたのに、
1冊も読まなかった。

家に帰ったら、ぱたんと寝てしまった。

グレーの境界

今の私は、自分の中の「グレー」なものに対して、
許容するか、闘うかで常に揺れている。

もちろん、本音ですべてがまわるわけではないと
思っているけれど、
「なぜ?」と思うと、その答えを突き詰めたくなる。
その結果、「グレー」なものを、
「ほうっておけばいいさ」「まぁ、適当に」
「しょうがない」「今は静観してるとき」と思うときもあれば、
すべてが無になろうとも、最悪な結果になろうとも、
「もう、白黒つけて!」「ダメならダメでいい」
「はっきりして」とちゃぶ台をひっくり返したくなる。

「きっとそうなのかな? 」と思えることも、
口に出して言ってもらいたい。
怖いクセに、自分の中でどうどう巡りしているだけなのが
いやなのだ。

自分の正しさで、
相手を断罪してしまいそうになる。
それは怖いし、
決してふっきれるわけではなく、
澱はたまっていくだけなのだ。

自分が解放されたいだけのワガママかもしれないけれど、
「人の気持ち」を想像することに、疲れてきてしまった。

本当のことかどうか分からない、
相手の気持ちを想像して、
いい方向に考えたり、
反対に悪い方向に考えたところで、
それは真実ではないから。

「真実なんてないさ」
そうかもしれない。

でも、沈黙が答えだとばかりに、
押し黙ってしまったり、
問いかけても答えてくれないのは、
本当につらい。

黙っていたらわからない。

疲れてしまったの。

そしてまた、
ある日突然、なんでもなかったようにされることにも。

そういうのは、いつまでたっても慣れないし、
やっぱりすごく傷つく。

でも、その傷つくことも、
自分の想像で勝手に傷ついているから、
自家中毒気味で、
自分をどんどんもてあましてしまう。

自分を嫌いになりたくないし、
相手のことも嫌いになりたくない。

もし、私が何かをしたのであれば、
言って欲しいし、
それを踏まえた上で、
ちゃんと関係が築きたいと思う。

それは無理なのかな。

相手に求めすぎているのだろうか。

MORIOKA

遠くに行きたい気持ちがふくれてしまって、
ぱんと弾ける前に、
週末を使ってひとり旅。

月曜日の夕方に打ち合わせがあるので、
それまでに戻ってくればいいので、
日曜日は泊まってゆっくりふらふら。

こんなことができるのは、
フリーの醍醐味であり、
大人になってよかったことのひとつ。

さて、どこに行こうかな。

なんとなく西方向へ行くよりは、
北方向へ。

仙台? う〜ん…。
金沢もいいけれど、
富山はどうかな?
でも、電車で1本ではいけないなぁ。
なんて地図を見ながら楽しく迷って、
結局、決めたのが盛岡。

東北新幹線の「はやぶさ」に乗ってみたかったのもある。

盛岡に行くのは2回目。

以前、角館に桜の季節に行ったことがあって、
そのとき半日ほど立ち寄った。

川が流れ、緑がきれいな町だと思った。

「釜定」という南部鉄器のお店に行って、
ペンダントとオブジェを買った。

で、駅前で冷麺を食べたのが想い出。

今回は、とくに目的もないけれど、
ふらふらと街歩きをしたいなと、
本当にそれだけ。

小さな旅館に電話して、
宿をとって、
新幹線のチケットをとる。

朝8時過ぎの新幹線。「はやぶさ1号」
仙台を過ぎ、あっという間に盛岡に着く。
東京を出たときは、快晴だったのに、
盛岡は生憎の雨だった。

10時半すぎ。

まぁ、時間はあるし、
ということで、コーヒーでも飲もうと
ふらふら。

駅構内の本屋さんに寄る。
手描きのポップがいい味を出していて、
さらに地元、盛岡や岩手県にゆかりの
書物が充実していた。
そして震災関係の本も。

盛岡は被害が少なかったというけれど、
だけど同じ県の中に壊滅的な被害を受けた地域があって、
やはり、その心の傷というものは計り知れないものが、
あるんだろうなぁと思う。

床屋さんの窓ガラスにも
「復興の狼煙」のポスターが貼ってあった。

雨が上がる気配がないので、
仕方なく、折りたたみの傘を買う。

駅の外に出る。
駅前はロータリーになっているのだけれど、
横断歩道がなく、
地下道で渡るようになっていた。

なんとなく知らない街で、
地下道に入るというのは、
怖いなぁと思ってしまう。
夜は特に嫌かも。

そんなことを考えつつ、
地下道を抜け、北上川の流れる橋を渡り、
さらに中津川にかかる橋を渡る。

日曜日は休日のお店も多いのか、
街の中がとても静か。
人影もまばら。

しばらく街を歩いたあと、
開いていた喫茶店に入る。

小さな入り口の奥は長細く、
木の椅子とテーブルが並ぶ。

壁はもとは白だったのだろうけれど、
薄いベージュっぽく変色していて、
それがまた落ち着いた雰囲気を醸し出していた。

いちばん奥の壁には時計がかかっている。
流れる曲はシャンソン
時計の音がけっこう大きく、
カチカチと時間を刻む。

カプチーノ
コンビーフとチーズのホットサンドを頼む。

昼時だけれど、
お客さんはわたしだけ。

本を読んで1時間ぐらい過ごす。

こんな風に過ごしていると、
自分が東京にいるような気もしてくる。

どこにいても
していることは、
あまり変わらない。

街をふらふら歩いて、
写真を撮ったり。

でも、やはり日曜日お休みのお店も多い。
そして、びっくりするくらい人が歩いていない。

旅館のチェックインまでには、
まだ時間があったので、
宮沢賢治ゆかりの「光原社」に行く。

温かみのある焼き物や漆、ガラスの食器、
染め物などを見る。

かごが欲しいなと思ったけれど、
結構な値段で、
ちょっとあきらめた。

敷地内には、
宮沢賢治関連の資料を集めた建物もあった。
宮沢賢治の時代の盛岡は、
どんな街だったのだろうと思う。

歩き疲れたので、
再びコーヒータイム。
乾燥しているので、
アイスクリームも注文。
優しい味のバニラ。
コーヒーをかけてアフォガートに。
ぱふぱふのウエハースがついていたのも、
なんだか懐かしくて嬉しかった。

また本を読んで過ごす。

お土産にクッキーやらジャムを買う。

日も暮れたので、
旅館に向かう。

ガラッと扉を開けると、
おばさんが出てきて、
「泊まるの?」と言われる。
あれ、電話で予約したんだけど…と思いながらも、
部屋にあっさり案内される。

小さな4畳くらいの部屋。
もう布団が敷いてあって、
部屋の隅に机と椅子と、
小さな鏡台。

このまま腰を落ち着けちゃうと、
もう絶対に寝ちゃうと思い、
再び街へ。

駅ビル内の和菓子屋さんが充実していて、
ちょっと迷う。
自分のおやつ用やお土産用にいくつか買う。

盛岡を紹介していた小さな雑誌に載っていた、
民芸調の定食屋さんに行く。

やはりお客さんはひとり。

盛岡の地ビールを飲む。
生姜焼きとカキフライの盛り合わせの定食。

ボリュームもあって美味しかった。

食後はコーヒーでまったり。

帰りはまだ9時ぐらいだというのに、
ほとんど人気がなくて、
ちょっと怖い。寂しい気持ちになる。

部屋に戻って、
寝ちゃう前にお風呂に入る。

本を読もうと思ったけれど、
眠気が勝って、
気がついたら寝ていた。

翌朝は7時くらいに起きる。

やはり東京よりはちょっと寒い。
顔を洗う水も冷たい。

朝食をとりに食堂へ。

カナダからきたという老夫婦と同席する。
ふたりとも研究者で、
奥さんが盛岡大学で何かの共同研究をしているための滞在とか。
奥さんが大学に行っている間、
ダンナさんは観光しているらしい。

盛岡の前に北海道を旅行し、
そのあとは沖縄に行くらしい。
なんとも羨ましい。

奥さんが、朝ごはんの残ったおかずを
パック詰めしてもらうのに
「Obento」という言葉を使っていて、
ちょっとびっくりした。

朝食はさんまの塩焼き、
卵焼き、
大根と厚揚げとにんじんの煮物、
数の子の和え物
ごはん
お味噌汁と正統派な日本の朝ごはん。

しっかり2膳も食べてしまった。

コーヒーをもらって、
ゆっくりチェックアウトまでの時間を過ごす。

仕事のメールを何本か。
帰りの新幹線の切符もネットもとる。
本当に便利な世の中だ。

雑誌などで見て、
行ってみたかった福田パンに行く。
コッペパンに好きなフィリングを塗ってもらうシステム。
盛岡のソウルフードとも呼ばれているらしい。

朝の通勤、通学の時間からは外れていたので、
意外と空いていた。

もちろん注文はあんバター。
けっこう大きくてボリュームがあるのだけど、
ジャムバターもいっしょに買う。

パンの袋をぶらぶらふりながら、
以前にも行った、南部鉄器のお店まで歩いて行く。
ペンダントを買う。
あと、友人の誕生日祝いに
オイルパンと洋鍋をセットにして送ってもらう。
東京からもってきたカードもいっしょに入れてもらう。
仕事関係の人のお土産に鳥のオーナメントを買う。

なんとなく達成感。

ちょうどお昼近かったので、
近所で瓶入りのコーヒー牛乳を買って、
川のそばの公園であんバターのコッペパンを食べる。
おいしい。コーヒー牛乳もおいしい。

風は冷たいけれど、
心地よい感じで、
しばらく川を見ながら、
ベンチでぼけっと音楽を聴いていた。

午後の新幹線をとっていたので、
ゆっくりと駅に戻る。


帰りの新幹線も窓際。

心地よい疲れでうとうと。

ときどき目を瞑り、
本を読みながら、
音楽を聴いて過ごす。

日常だけど、日常じゃない。
そんなボーダレスな感じが心地よい旅でした。

ちょっとだけ遠くへ。

明日というか、
今日はちょっと旅にでます。
旅なんて言うほど、
大げさじゃないんだけど。

どこかに行きたい気持ちが、
マックスになっちゃったので、
ちょっとガス抜き。
ぷしゅう。

月曜日の夕方に
アポイントがあるから、
とりあえずそれまでの自由時間。

気持ちをぐいっと前に持っていくために、
とりあえず朝の新幹線の切符を買ってみた。
宿もとった。

あとは何も決めず、
ふらりとふらりと。

川の町へいく。
天気がよかったら、
川を見ながらパンを食べよう。
温かなコーヒーも買おう。

町をぶらついて、
雰囲気の良い定食屋さんや、
茶店があったら入ってみよう。

宿では本を読んで、ごろごろ。
いつもよりたっぷりスキンケアして、
保湿マスクまでしちゃおう。

よい日になるように。

1年のしまい支度


秋なのか夏のなのか、
はっきりしないうちに、
冬なのか秋なのか、
はっきりしない季節になっていた。

でも、いつもの年よりも、
銀杏が色づくのが遅い気がする。

すごく忙しいというわけでもなく、
かといって暇でもないけれど、
なんだか心落ち着かない日々を過ごしている。

どこか遠くに行きたい。
願うのはそのことばかり。