変わらない場所などない

日曜日

郵便局から荷物を受け取ることだけが任務の
ちょっとうだうだの午前中。

洗濯もそうじも結局せず。

本を読みながら、
スープでごはん。しょうが味。

午後からは1か月ぶりの美容院。
ショートにしてから、
毎月行かないと気になってしょうがない。
なんだかお金がかかっている気がする…。

本日は思い切って「パーマかけたい〜」
と言ってみる。Nくんはあんまり乗り気が
しないらしく、「ゆる〜くですよ」と言って、
かけてくれた。

あがった感じを見て、
「あんまりかかってないなぁ…。
もうちっとくしゃくしゃでもいいのに」
と思ったが、あとからじっくり鏡を見たら、
結構ふわふわしていた。

すっきり軽くなって、
お店から出たら、いまにも雨が降りそうな空模様。

うちからもそんなに遠くないところにある
ホテルがリニューアルしたのを思い出して、
軽くごはんでも食べようと思い立つ。

ここのコーヒーショップが好きで、
リニューアル中も別な場所で
やっていたので、よく通っていた。

ホテルに着いた途端、
雨が本降りになる。

顔見知りのホテルマンがいたので、
「おめでとうございます」と挨拶。
「それが、メニューがかわちゃって…」と
いきなりすまなそうな様子。

渡されたメニューを開くと、
大好きだった古き良き、
メニューはみんな消えていた。

とりあえず、アメリカンクラブサンドイッチと7upを頼む。

なんだかこじゃれたBOXに入っていて、
う〜んなんだかな気分。

ノスタルジックな気分に浸りたいわけじゃないけれど…。

よそいきのワンピース、
エナメルの靴、白いソックス。
そんな特別な日のおでかけ気分や
どきどきしたごちそうメニューは遠い昔だなぁと思う。

かなり大人なっぽいホテルになっちゃったと
思う。

でも、ここにきた子供たちは、
どきどきと胸をときめかせて、
思い出にするのかしら。
そうやって時代は流れていくのね。

もともと年配のひとたちが多かった
お店だから、残念に思っているひとも
多いだろうなとも思う。
実際にホテルマンのひとたちも、
「ずいぶん変わったんだね」
と言われたそう。

変わること、変わらないこと。
いい悪いではないけれど、
過去を知っているものは、
やはりさみしい。
戻らない時間を想う。

雨を眺めながら読書。

雨やまず。歩いて帰ろうと思ったのだけど…。
屋根のあるところを辿って、
駅まで行って、本屋に行って、
本を一冊。

仕事は月曜日に。
まぁ、休日は休まなきゃね。