10代を生き抜く痛み

また1週間が終わりました。
結局、先は見えないまま。

悪いニュースだけは入ってきて、
希望を打ち消そうとする。

そんな中にも日常は戻ってきていて、
動いていく。
動かなきゃいけない理由はないはずなのに、
動いていく。

いちばん辛いひとに心を、
思いを送りながらも、
どこか遠くなっていくような。

時間を重ねていくことの残酷さ。

誰かに正しい道を教えてもらいたい。
光を見たい。



髪を切りにいく。

短く、短く。

Nくんと話す。
いつものように冗談を言いながら。

さらに短くなった。
首も耳も出て寒い。

ちょうどサロンから出ると、
妹のような存在のNちゃんからメール。

徹夜して、そのままカフェで仕事をしているらしい。

ごはんを食べるついでに、
Nちゃんのいるカフェに行って、
仕事をしているNちゃんの横で本を読む。

シャンディガフ
シーザーサラダ
イカフリット
ベーコンと茄子とトマトのスパゲッティ
コーヒー2杯
さらにマロンのケーキ

結局5時間くらいいた。

続きは行きつけのバーで書くという
タフなNちゃんと別れ、
映画を観に行く。

『ランナウェイズ』
実在したガールズバンドの物語。
冒頭、ギターのジョーン・ジェットが、
皮ジャンに腕を通し駆けていくシーンに
ちょっと涙が出た。
まさにロックな感じ。
ロックがひとりの女の子を解放する瞬間。

もうひとりの主役、シェリー・カーリーも、
解放されたい、ここでないどこかへと願っているけれど、
それはロックからくる衝動ではないし、
彼女が願っていたのは、
本当は小さな幸せ。

母親、父親、双子の姉との
ささやかな幸せ。

彼女はほんの子供だったのだから。

クスリもお酒もセックスも、人気すら
彼女を解放しない。

ひりひりとした痛みが伝わってくる。

居場所がないと感じている、
誰かに愛されたいと思っている10代の女の子は、
いまの時代もいっぱいいるはず。

その子たちがひとりでも、
自分の道を幸せをみつけられるように。

そう願わずにはいられない映画でした。


それにしてもジョーン・ジェット役の女の子、
とっても雰囲気が出てた。

I LOVE ROCK N' ROLL