はじめての愛媛(四国制覇!)

ばたばたとした1週間。

月曜日は横浜に行って、
杉本博司プロデュースの
文楽公演を見る。

ちょうど横浜で打ち合わせがあったので、
終わったあと山下公園あたりをふらふらしたのだけど、
暑すぎて、結局はカフェに逃げてしまった。

公演は花道横という良い席で、
人形の細かい動きまで見ることができて堪能した。
演目は『曾根崎心中』
それにしても、19と25かぁ。
昔だから数え年と考えると…。
それにしても、ああいう世話物に限らずだけど、
大抵、男の人が情けないのはなぜだろう?

涼しい海風に吹かれて
中華街まで歩いて
Iちゃんと飲茶。

水曜日は撮影 2本立て
撮影後校了 1本

木曜日 原稿書き&校了1本

深夜まで仕事をしていたら、
後輩のNちゃんと「一杯だけ飲みに」という話になり、
午前3時から飲む。
帰ったら5時近くでさすがに死ぬ。

金曜日 校了1本&原稿書き
原稿はそんなにページないものの、
前の日が響いてスタートしたのが夜。
で、結局朝までかかる。
土曜日から遊びで松山に行くのだけど、
飛行機が朝の8時発。
7時半までには羽田に行きたいから、
逆算すると7時前には家を出ないと。
というわけで、寝ないで支度して羽田に向かう。

今回の旅のいちばんの目的は
松山からそう遠くない内子という町で行われる
文楽の公演を観に。
内子座」という古い芝居小屋があり、
ここで定期的に文楽がかかるということで、
和な趣味のCちゃんに誘われて。

Cちゃんもほぼ寝ていない状態で、
羽田に集合、
が、ここでトラブル発生。
Cちゃんがチケットを予約してくれていたんだけど、
なんととれていないことが判明…。
安くいくはずだったのが、
正規料金ということで、しばしクラクラ…。

う〜んと数分間迷ったけれど、
結局、行くことにする。

そんなことがあったものだから
搭乗はギリギリに。
うどん食べたかったのに残念…。

飛行機の中では爆睡。
離陸したのも気がつかず。
あっという間に松山空港に着く。
はじめての愛媛。
これで四国制覇〜〜!

内子行きのバスまで時間つぶし。
カフェでお茶。
やっぱり愛媛だからみかんジュースを飲む。

売店で「じゃこカツ」というものが売っていて、
買い食い魂がうずうず。
魚のすり味の揚げ物で、
アツアツのふわふわでおいしかった。

バスに乗って内子まで。
山道の緑の中を抜けて走る。
白い百合がそこかしこに咲いている。

近くのバス停で降り、
町中までは徒歩で。
葡萄畑があったり、いちじくの木があったり、
雨に濡れながらも風景を楽しむ。

内子は古い町並みの残る小さな町。
もともと木蝋や炭の生産で栄えたらしい。
知らなかった。

お昼ごはんは鯛めし。
卵かけごはん×鯛のお刺身という感じのものだったのだけど、
なかなかおいしかった。

公演の演目は「生写朝顔話」と「釣女」
  

寝ていないし、おなかいっぱいだし、
やばいかも〜と思っていたのだけど、
二段目でついうとうとしてしまった。

終わってから、古い和菓子屋さんで、
お土産に栗のお菓子と、
おやつ用にいくつかお菓子を買う。
求肥に白あんのお菓子、
黒糖のおまんじゅう、そばまんじゅうと、
ちょっと買いすぎ

あとは宿に行ってのんびり。
何もない山の中でとても静か。
虫の音がいつの間にか止んだと思ったら、
雨が降ってきて、ひと晩中降っていたようだ。

翌日は松山へ移動。

予讃線の「下灘駅」が、この間行った新潟の「青海川駅」のように、
駅の前に海が広がっていると聞いて、本当は行ってみたかったのだけど、
今回の旅は連れがいるのと、雨が降っていたので、あきらめる。

でも、いつか行ってみたいな。

松山へは特急ですぐに着いてしまった。

雨が強かったので、
あまりフラフラもせず、
道後温泉へ。観光客らしく
「坊ちゃん列車」にも乗ってみる。

宿に荷物を置いて、
昼ごはん。
たこの釜飯。
釜飯ができがあるまでに
時間がかかるというこで、
ビール〜!
お風呂前だというのに。

またもや満腹状態になってしまったので、
腹ごなしに正岡子規の記念館に。
ちょうど松山では高校生による「俳句甲子園」が
行われていた。

病床にあっても食欲だけは旺盛だった
子規のエピソードがおもしろかったのだけど、
そのために母親と妹がつつましい食事をしてたという話で、
むむむむっと思う。
でも、家長制度が強い明治の家庭なんて、
どこでもそうだったのだろうな。

そして道後温泉
ちょうどお風呂から出てきたおばさんが
「熱いわぁ」と言っていたので
大丈夫かしら? と思っていたら、
そんなに熱くなかった。
これで熱かったら、東京の銭湯には入れませんぜ。
やわらかなお湯で気持ちよかった。

宿に戻って、
さらにお風呂へ。

宿のひとが「一番風呂なので、熱いかもしれません」と言ったけれど、
やっぱり熱くなかった。
でも、誰もいなかったので、のびのびとのぼせるくらいまで、
ひとりつかっていた。

風呂上がりにきゅっ〜〜〜と飲んで、
海の幸いっぱいのおいしい料理を食べて極楽。
〆の鯛の炊き込みごはんはおいしかった。

そして、またお風呂と、
だらだら、のびのび、ごきゅごきゅ。

浴衣で畳の上でごろごろする至福。

でも、お風呂に入りすぎたせいか、
いざ寝ようとしたら、
体が火照っていて、
なかなか眠れなかった。

翌朝は早起き。
もう一回、お風呂に入りたかったけれど残念。
普段は朝ごはんをあまり食べないのだけれど、
旅館の朝ごはんはついつい食べてしまう。
松山はお味噌汁が甘い。

午後には東京に戻り、
家に一度帰ってちょっとうだうだ。
でも、校了の呼び出しがきて、
しぶしぶ編集部へ。

校了2本、そして夕方から撮影。
眠いのを我慢して必死に耐える。

遅めの夜ごはんは、
旅の暴飲暴食を反省し、
ザーサイとひき肉、香菜の中華がゆ。

でも、すでにおなかが空いている…。