Macといっしょ。

スティーブ・ジョブスの死去。
ひとつの時代の終わり。

そんな空気が流れていますが、
わたし個人で言えば、
そこまでジョブスに思い入れもなく、
そして知らない。

ただMacをはじめとする、
Appleの製品は、
わたしの生活の中にあって、
それを切り離すことはできない。

最初に触ったパソコンがMac
数字は忘れちゃったけれど、
『LC』。小さな箱みたいな感じで、
とても可愛かった。

それまではっずっと原稿用紙で
原稿を書いていたのだけど、
間借りしていた会社がMacを導入して、
使わせてもらっていた。

この時代のライターや編集者の多数は
原稿用紙→ワープロ→パソコンの順番に、
ツールを替えていったと思うのだけど、
わたしの場合は、ワープロを飛ばして、
いきなりパソコンでそれもMacだった。

コンピュータとして使うというよりも、
ほぼワープロ
そのときはネットにもつながっていなかった気がする。

原稿書く以外は、
「シャンハイ」とかゲームをしていた。

自分用のMacということで、
最初に買ったのが
PowerBook 540C』という機種だった。
Macに詳しいカメラマンのひとに相談して、
秋葉原に買いに行った。
お金が足りなくて、銀行におろしに行ったのを覚えている。

これもほぼワープロとしての使用。
モバイルするにも重すぎた。

その頃になって出版社でも
パソコンが導入されはじめるのだけど、
ほぼウインドウズで、
とにかくMacとの互換性が悪く、
原稿を送っても、
「文字化けしていて読めない」と
何度も言われた。

なので、結局ウインドウズに買い換えた。

そのときに買いに行った
ヨドバシカメラのアルバイトの店員の男の子と
なぜか仲良くなって、
友達になった。

その子はソニーからの派遣のアルバイトだったのに、
なぜかMacおたくで、
そしてシャープのパソコンをすすめた。

しばらくして、その『PowerBook』が
壊れたので彼にあげた。

電話がかかってきて、
キーボードの中が「お菓子のカスだらけだった」と怒られた。

その男の子とは、
今もケンカしながらも、
友達というか腐れ縁のような関係が続いている。

その後しばらく、
ウインドウズの中で、
シャープとNECの機種の行ったりきたりが続いていたけれど、
(ジュースをこぼしたり、お味噌汁こぼしたり、
転んだりして1年に1回ペースで買い換えていた…)
3年くらい前に『Mac Book』で
Macに復帰。

で、『Air』に移って現在に至る。

使い勝手も、
そして重さもずいぶん変わったなぁと
本当に思う。

iPodも最初は重かったなぁ。
クルクルが楽しかった。
こんなにたくさん曲が入ってにも
一生で聴ききれないと思った。

『nano』が出てきたときは、
その小ささと可愛さに驚いた。
そして値段もどんどん手頃になっていった。

iPhoneを買ったのはちょうど2年前。

くだんの彼に
「必要ないでしょ? 何するの?」と言われ、
「小さくて可愛いから」と言って
「また、それかよ!」と怒られた。

でも、わたしにとってAppleの製品は、
やはり「スマートで可愛い」
「小さくて可愛い」
機械だけれど、野暮じゃないところが大きい。

今後、Appleはどう変わっていくのかな?
でも、いつまでも「可愛く」あって欲しいと願う。