補足的につらつらと

以前、仕事でデンマークにある家具工場に行った。
その家具は有名なデザイナーなものなのだけど、
はじめから機械化、大量生産を目的にしてつくられている。
その発想のもとは多くのひとに、
廉価で豊かな暮らしをという願いから。
そのためにデザインがある。
軽量であることや、スタッキングできる、
また張り替えなど、メンテナンスできることなどなど。
また工程の中でも、ひとの手を大事にしている部分もあって、
工場を案内してくれるひとも
「機械でできる部分は機械で。ひとの手が必要な部分はひとの手で」という
ようなことを言っていた。

デザイン、ものづくりというものは、
ひとのためにあってこそだと思う。
もちろん世の中には違うものもある。
価格しか考えられていないものも。

でも、本当にいいものはプラスチックだって、
いいものだと思うし、素晴らしいものはあると思う。

うまく言えないし、
まだ考えもまとまっていないのだけど、
日本においては「良いもの」や
「良いデザイン」とされるものの範囲は狭すぎて、
さらにはそれは一握りのお金を持っているひとや
インテリのものになっているのが、ちょっとイヤ。

そしてそのひとたちが優越感にひたっていることも。