私が旅に出る理由

mono-monoさんへのアンサーソング的に(笑)

旅に出るようになったのは社会人になってから。
いま思えば、学生のときにバックパッカーとか、
していたら、どういう人生だったのだろうか?

社会人になって、休みも比較的にとりやすいこともあって、
国内外いろいろなところに出かけた。
仕事でも出張というのがときたまあって、
どこかへ出かけるということが、
そんなに高いハードルではなくなり、
現在に至る。

でも、社会人になってからの旅なので、
もちろんある程度の予約はしていって、
いきあたりばったりに行く先を決めるということはほとんどない。


たくさんの場所に一度に行くことや、
団体行動は苦手だし、さらに言えば、
民宿やペンション的な「みんなで仲良く!」
「旅の友達はみんな友達」的なのが苦手。

いや、たぶんできるのだけど、
必要以上に「いいひと」になろうとしてしまう自分が
わかるだけに、そういうのはいいかなぁと思ってしまう。

友達や大好きなひとと行く旅も
好きだけれど、
それはやっぱり目的を持って。
「おいしいものを食べよう」とか、
「美術館に行こう」とか。


でも、場所だけ決めて
知らない街に立って、
建物や空を海を眺めたり、
雪の道をただずっと歩いたり…。

わたしが無性に行きたくなるのは、そういう旅。

本当に何をするでもない。

北欧を旅していてラクなのは、
適度にほっといてくれるから。
でも困っているときには、
ちゃんと手を差し伸べてくれる
その距離感が好き。

ここでないどこかに身を置きたくて、
飛行機に乗る。列車に乗る。船に乗る。
どこにも属さない時間。

いちばん好きなのは、
どこかの空港でトランジットのために、
座っている時間かもしれない。

誰もが旅立っていく、空間に身を置く、
居心地のよさ。


空につながっている滑走路。
高く広い窓から光がたっぷりと入る
ゲート前のベンチで本を読んで、
コーヒーを飲む。
高揚感と不安な気持ちが入り交じって、
ざわざわとしながらも、
そんな気持ちを押しとどめるように、
本のページをめくり、音楽を聴き、
そして旅行くひとたちを眺める時間。

どこに行くかよりも、
旅している時間が好きなのだと思う。

そして日本へ戻ってくるとき、
飛行機が旋回して見える街並みや海の景色は、
いつもわくわくする。

帰ってくるための旅でもある。

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自分でふっておきながら、
「飛行機に乗っているときに聴きたい3曲」
「電車に乗っているときに聴きたい3曲」って難しいですね(笑)

<電車編>



エルトン・ジョン『YOUR SONG』
晴れた日に、きらきらした光を感じながら車窓から眺める。
そんな気分でしょうか? 東海道線で熱海とか海が見えるあたりのところで(笑)

エリック・ハッチソン『Rock&Roll』
なんかこの曲のリズムが電車っぽいというか。
でもローカル。旅というか日曜日とかのウキウキした気分の東横線って感じでしょうか?ちょうど多摩川を渡るあたりで(笑)

アン・サリー『星影の小径』
もうこれは夜汽車系で(笑)この曲って昔からなんか好きなんですよね。
ちあきなおみバージョン)
新大阪からの最終の新幹線。窓際の席で。
家々の小さな灯りを見ながら。



<飛行機編>



The Beatles『In My Life』
The Beatles 『Drive My Car』
これは実体験に基づくというか、飛行機の中で聴くビートルズって、
なんか安心するというか、「ああ、いい曲だなぁ」と…。
イヤフォンしながらうとうとして、聴くでもなく聴いてという感じで。

松任谷由実『緑の町に舞い降りて』
この曲を聴いて、「盛岡」という土地にすごく憧れました。
と同時に、「MORIOKA」という音がロシア語に聞こえるユーミンって
すごいなぁと。でも、国内を旅行して飛行機の
着陸前に窓から街並みを見ているときに、
ふとこの曲がよぎったりします。



と、先に回答しておきます(笑)