そのひとのことを考えながら、何かを選んでいる瞬間が好き

センスのよいひとと、
クリエイティブなひとというのは、
ちょっと違う気がする。

わたしの思うセンスのよいひととは、
選択の上手なひと。
物や言葉を選ぶ目、そして頭をもっていること。
嗅覚と勘で、さっと選び取ることができるひと。

そんなひとになりたいなぁと
いつも思っている。

編集者という仕事もそうだと思う。


昨晩は20年来の友人の誕生日。

社会人1年生のときからの仲間。

さすがに20年も友人をやっていると、
誕生日プレゼントも選ぶものがなくなってくる。



そのひとが喜んでくれて、
なおかつ自分らしさも伝わるもの。
そんなものを探して、
代官山〜表参道〜六本木とぐるぐる回る。

まぁ、誕生日の当日に探すというのも、
間違いなのだけど…。

もうこれでみつからなかったら、
花束とチョコレートだけで、
濁そうと思っていった、
ある美術館のミュージアムショップで、
「おおおおっ!」とまさになものに巡りあう。

ラッピングしてもらうとき、
友人の誕生日なんでと言ったら、
「もうらうひとは幸せですね」と言われて、
思わずにっこり。

家に速攻帰って、
シャワー浴びて、着替えて、
花屋さんで、
5月らしくスズランだけの花束を作ってもらって、
コーヒーショップでカードを書いて、
ぎりぎりセーフ。

みんなで楽しいごはん。
絶え間ないおしゃべり。

家に帰ったらメールの着信。

「さすがのセンスにニコニコ。
プレゼントも花束も、すごい好みでした」

わぁい。
こういう言葉を聞けると、
本当に嬉しくなる。


さらりとさりげなく、
物や言葉を贈れる、
そんなひとになりたい。